保険営業 不人気職種でごめんなさいね               ~君がそれ言うか~

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険営業の離職率は高い。皆様のイメージどおりものすごく高い。

その為、人数確保が難しい。入ってくる人以上に辞めてしまう人が居ると当然人数は減る。我が会社もいよいよ持って、営業マンの陣容が減ったとお偉いさんが騒いでいる。

新人獲得は、なぜか営業マンが先陣を切って行う。

人集めは会社がやれ。会社がやれ。会社がやれ!!!と何でもかんでも営業にやらせるな!!

と叫びたい。でも、叫べない。毎日の様に所長から、                      「採用、誰か居ない?!営業所の見学とかでもいいから誰か呼んで。」               と言われる。もう所長も気の毒になるほど困った顔をしている。それというのも、各営業所の採用ノルマがあるからだ。毎月一名は新人を採用するというミッションがある。保険販売の営業ノルマだけでもキツいのに、新人加入ノルマまであるのだ。2か月も新人が入ってこないと所長のストレスもマックスだ。単純に会議で詰められるからね。

とは言え、このご時世だ。外回りをやっていると分かるがどの業界も人手不足なのだ。ましては離職率上位職種の保険営業だ。

そう言えば、昔居た所長が採用面接に来た人に

「この仕事は不人気職種ですからね~」

と言ったことがあった。「何をいきなり言い出すんだ?!」面接に来た人もびっくりしただろう。   なにより、働いている私の隣で良くもこそんな事がいえるなぁ~と唖然とした。

因みに採用面接言えば聞こえが良いが、【採用説得】である。                  小さいお子さんの預け先、ご主人の反対、営業職はちょっとなどなど断りに対して、               「預けるところまだ決まって無いなら保育園一緒に探すよ。」                   「ご主人心配なら今度一緒に来て私からお話してみようか?」                   などなど。役所から保育園の名簿を貰ってきて、営業マンが片っ端から電話をかけ、空いてるかどうかを調べる。空いていれば保育園の見学も一緒に行く。

そもそも、【採用説得】出来るまでの人をどうやって探すのか?!これだけ人手不足と言うのも関わらず、求人サイトに掲載しているわけでもない。                           そう、私たち営業マンが探すのだ。足で探すのだ。知り合いに声をかける。ご契約者の奥様にも声をかける。女性を見たら、                                            「お仕事何されてるんですか?」                                ととりあえず聞く。これ鉄則。                                     「求職中なんです。」「専業主婦なんです。」と言う人出会えたらラッキー!                       知り合い関係に当たるだけでは無い。町に出て道行く人に声をかける。この【道歩いている人に声をかける】のが私は本当に苦手だ。タレントのスカウトマンもこんな感じなんだろーか?としょうも無い想像をしながら声をかける。

求人出す費用が一体いくらか知らないけれど、私たちを使えばほぼ無料。保険とれなきゃ給料は上がらない。上げなくて良いのだ。その他の仕事はほとんどただ働き。(一応固定給があるからただ働きといってしまうのもなんだけど、、、)                                採用だってそう。寸志程度のバックがあるものの、とてもとても労働と見合わない。そもそも折角採用が決まっても、入って直ぐ辞めてしまったらそのキックバックも打ち切りである。そう、一気に報酬を渡さないところがみそ! 例えば一人の採用につき10万円貰えるとすると、入社決定で二万円。研修を終えて現場に着任した月にまた一万円。三ヶ月後に一万円。というように一年ぐらいかけて小分けにバックが入る。その間に採用した人が辞めてしまったら後は払わなくて良いわけで、本当によく考えられたシステムだと感心してしまう。まあ、たまにお菓子とか配られた事もあったけど、よく考えればお菓子でごまかされてる気がする。やっぱり、求人掲載より、コスパが良いのだろう。。。私もこの十年で3人ほど採用したことがある。いずれも町で声をかけ、お仕事のお誘いをして入社に至った。でも誰一人として残っていない。その中の一人は研修期間中に「やっぱりもうダメ」と辞めてしまった。それまでかかった時間と労力が全て水の泡である。。。。

コスパ良く使うにも大義名分ある。  

                                              「新人が入れば採用した人は成長します。教えることは二度学ぶこと。」              求人サイトで入社してきた人にだって仕事ぐらい教けど~いくらでも。

「自分だけの為だと頑張れないけど、仲間が増えて仲間の為なら頑張れるでしょ!一人は皆のために、」出たよ、アニメ三銃士。                                  【チームの為に頑張る】とか耳にタコだけど、これって私たち現場の人間から産まれた声じゃ無いと意味なくないかな?たまに朝礼に来きて講釈たれるおじさん達に言われると本当に違和感でしかない。 絆と言えば聞こえが良いが、その言葉は見えない鎖だ。耳障りの良いスローガンを否定するのは、自分がとても悪いことしている様な気になってしまうから。                     「チームワーク大事だよね」って言われたら、「ハイそうですね」って応えてしまう。         見えない鎖で組織を繋ぐと、一人引っ張れば皆が芋ずる式に皆がついてくる。右向けと言われれば皆が右を向くように。くみしやすくするための暗示の言葉。

こんなに文句たらたらで、同僚と愚痴言いながら町を歩いているのにもかかわらず、綺麗な女性が歩いていると、子連れのママさんが歩いている、ととっさに声をかけてしまう。(因みにお子様ずれのお母さんは専業主婦の事も多く、現職を持っている人に比べお仕事に誘いやすいので1番のターゲット。) 10年もやっているともうプライベートで町を歩いていても、あの人綺麗な人だな~と目で追ってしまうことがしばしばある。職業病だな。

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