手付金がないと入院も出来ないのか?!

「ちょっと病気になってしまって入院しなといけなくなったんだよね。でさ、保険解約したいんだけど」                                            と、お客様から連絡があった。

これから入院するのに保険を解約する人がどこにいるだろう?こんな時の為に今まで高い保険を払ってきたのではないのか? 保険料の事をきにしているのかな?ちゃんと給付金が出れば、病院に治療費を支払ったとしても、保険料ぐらいは十分に払えるはず。

「どうしたんですか?!保険辞めちゃったら入院給付金もらえないんですよ。」                   「それは分かっているけど、病院入る前に手付金が五万必要だって言われてそれが無いんだよ。」

【手付金】入院前に支払う補償金のようなもの。そう言えば出産の時に払った気がする。

心臓の病気と糖尿病が併発していて、お医者さんからは早く入院して下さいと言われてるにもかかわらうず、お金が無いと入院させて貰えない。こんなことって本当にあるんだ?!昔見た【シッコ】って言うアメリカの映画を思い出した。

直ぐに彼の契約内容を調べた。                                手付金て言ったて、最近の保険はほとんど掛け捨てだし解約したからといったて解約金なんか雀の涙程度しかないはず。しかし調べていたら、配当金と解約金を含めて10万ちょっとのお金があった。   解約金のうち、7割程度は契約者貸し付けといって解約しなくても現金化出来る。「あ~よかった。」心の底からほっとした。                                   早速お客様に電話をしたら、携帯が止められていた。げ!?どうしようと思ったら、公衆電話から着信があった。しばらくは携帯電話のお金は払えないから、と言う事で、公衆電話でのやりとり。たまに私が電話を取り損ねると次に電話がかかってくるまで待つしか無いという、非常に面倒くさい状況が続いた。

7万の貸し付けの手続きをする時、お客様にお会いしたが本当に顔色が悪かった。「ここにサインして下さい。」と指さしても、署名欄の縁もよく見えてなさそうで書いた字も弱々しくて。。。早く入院しないとやばいだろうと、私でも思った。                                貸付け手続きが終わると、2日3日後にはお金が振り込まれる。無事手付金を払って入院出来た。

今月働かないと来月生活出来ない。今の日本には少なからずいるという話は聞いていたが、、、なにより手付金払わないと入院させてくれないとは、なんかショック。保険営業はいろんなお客様の生活にちょっと深く踏み込む。ちょっとオーバーかもしれないけど、これからの日本って大丈夫か?と思う出来事だった。

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